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少しでも定型的な箇所を持つ文書であれば、複数の箇所に対して同じ書式を何度も定義しなおす手間を省くために、スタイルを利用することはDTPの常道である。
複数の箇所に一つのスタイルが適用されている場合、たいていは、その組版調整ルールも共通である。すなわち元来、多くのスタイルはメタ書式を隠然と持っている。
そのため、メタ書式は、文書内の個々の箇所に対してだけでなく、スタイルに対して設定することもできるようになっている。スタイルにメタ書式を設定すれば、そのスタイルが適用されている個々の箇所にいちいちメタ書式を設定する手間が省け、それらの箇所に一律に同じメタ書式が適用される。また、新たにそのスタイルをどこかに適用すれば、そのスタイルに設定されたメタ書式がその箇所にも適用されることになる。
自動組版におけるメタ書式の真の威力は、個別箇所への設定によってではなく、このスタイルとの関連づけによって強化された定型組版において波及的に発揮される。
先述の各種のメタ書式を、それぞれ、対応する種類のスタイルに設定することができる。
段落スタイルのメタ書式
ストーリースタイルのメタ書式
InDesign文書には、最上位要素は必ずある。
デフォルト名Root。
xhtml:head
xhtml:style
xhtml:style要素の中に、スタイルシートを埋め込みCSS形式で記述。
セレクタとしては、CSS 2.1で許されるすべてのセレクタが解釈される。
特定の段落スタイルを適用された段落要素に適用したいときは、段落スタイル名をクラスセレクタとして使用できる。
また、あらゆる段落スタイルに適用したいときは、以下のクラスセレクタを併用できる(JustoFit独自拡張)。
(例)クラスセレクタが「.-un-p.xxx」なら、その規則は段落スタイルxxxの段落に適用される。
(例)クラスセレクタが「.-un-p」なら、その規則はすべての段落に適用される。
JustoFitは折にふれ、各要素に自動的にclass属性を付与し、その値として、上記「-un-p」等とスタイル名を空白で区切って列挙する。これにより上記のクラスセレクタに対し、各要素が正しく主題となることができるよう工夫されている。具体的には、JustoFitは、メタ書式表示時と適用時に、段落に設定されている段落スタイル名を
<tag class="-un-p xxx">
tagはxhtml:div等もとの要素名のまま
xxxは段落スタイル名
として格納する。
CSSの-un-metaformatプロパティ(JustoFit独自拡張)に、値としてメタ書式を記述。
メタ書式の記述は、XMLを用いたMFML形式で行う。
メタ書式を記述するMFMLは、メタ書式記述言語 Metaformat(MFML)仕様 第1版 リビジョン2に準拠する。
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