マニュアル

定型マニュアルは組版自動化の入門編

重工業・機械・電子系のマニュアルは定型的なものが比較的多く、また構造化・電子化も早い時期から進められた分野なので、自動組版やワンソース・マルチユースの歴史は長く、事例も豊富です。

非定型マニュアルは組版自動化の腕試し

携帯電話などエンドユーザー向けの家電取扱説明書は、日本のものは非常にデザイン寄りになっており、上述の定型的なマニュアルとは組版条件が大きく異なります。執筆者による赤字をネット上で組版に反映するしくみや、組版調整を効率化するしくみなどを併用することが有用です。そのためのプラグインも弊社で提供しています。(詳しくは→ダウンロード

カタログ

原稿を誰でも作れて、それでいて自動的に組版される

カタログ制作の特徴は、原稿作成にかかわる関係者が非常に多いことと、他の案件にもましてスピードが求められることです。さいわい、仕様表の部分は比較的定型的なことが多く、組版自動化は必須の流れといえます。その際、原稿はコンピュータのスキルがあまりない人でも作れるようにする必要があるとともに、それを流し込めば自動的に組版できるくらい定型的な原稿規則にする必要もあります。

もちろん人の作る原稿は完璧ではないので、その橋渡しをして、なるべく人力を介さないですむ「賢い」組版プログラムを作ることは、ひとつの腕の見せ所です。

紙のカタログだけではない

カタログの場合、Web版への展開、またはWeb版を紙に流し込むことは必須です。ときには大企業の部課間の垣根を超えた、総合的な効率化を設計することが理想です。弊社の研究目標でもあります。

書籍・学習参考書

臨機応変の開発

それぞれの書籍に特化したプラグイン等の開発をおこない、単純で繰り返しの多い作業を自動化します。こうしてオペレータの負担を軽減することで、ページに目の行き届く作業環境を実現します。

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学術論文

構造化

学術論文の組版は、データベースとの連携のため、書誌情報を含む構造化が求められます。非効率的な手作業でのタグづけを避け、極力自動化することが必要です。

数式

理工系の論文は数式・化学式が多くあり、多くの場合、本文より重要です。汚く組まれた数式・化学式に対して理工系の先生や学生が感じる嫌悪感は、日本人のみならず万国共通のものです。イラストの要領で手調整しても大変なばかりで結局完全品質にはならないので、TeXなどを積極活用してシステマチックに品質を向上させる必要があります。

住所録・年鑑

原稿との連携

この分野の組版はかなり定型的なので、できるかぎり原稿依頼の段階からかかわって、それを自動組版に活かすことが重要です。

個人情報

人名や電話番号などの個人情報は、とくに誤りが許されません。支給された原稿(データ)に人がさわって組むような工程は、極力排除されなければなりません。なるべく自動的に組むべきです。また情報漏洩の危険を軽減するためにも、人海戦術は避けるのが得策でしょう。

なぜ自動化?

「手を速く動かす」が日本人の特質であった時代は終わりました。人件費の高いわが国が国際社会でこの先生きのこるには、自動化で制作効率を上げるのが正道です。規則化できる単純作業は極力機械化し、人は人にしかできないことに注力して、いい仕事を誰より早く—— 組版ももう例外ではありません。 組版の自動化と効率化が必要なことはわかっている。しかしどうすれば—— ?

ぜひ弊社にお声をおかけください。最適の方式をご提案申し上げます。

定型的な組版は自動化しなければならない

ある程度形が決まっていて、ページ数も極端に少なくない仕事なら、自動化しないのはむしろ品質と納期を損なうもとになります。人の手が入ることにより、逆に誤りや遅滞が生じることがあるからです。 とりわけ、原稿がデータベース出力や定型的なワープロ/表ファイルで与えられる場合、そのせっかくの規則性を活かさずに手動で組版をおこなうのは原稿に対して失礼な話です。

どんな組版作業もかならず効率化の余地がある

まったく定型的なところのない、自由な書式の文書であっても、その制作作業のなかには必ず、規則化して効率化できる定型作業が含まれています。しかし日々の忙しさにかまけて、その忙しさを軽減する方策を模索できないでいるオペレーターは多いと思います。 同じ作業ばかりだけど、コンピュータにやらせる方法なんかわからない—— ?

ぜひ弊社にお声をおかけください。最適の方式を提案申し上げます。

自動化の8割は似たような需要、残り2割が仕事固有

写真や記事などの「部品」を配列する。入りきらない見出しに長体をかける。……自動化したい要件の多くは、ブレークダウンしていけば共通の需要に帰することができます。であるならば、仕事ごとにそれを一から開発するのは無駄な話です。 これに気づいた弊社では、汎用のプラグインを提供し、仕事に応じてそれをカスタマイズするという方法で、安価かつ迅速な自動化対応を実現しています。(詳しくは→ダウンロード

組版の自動化において、ゼロからのアルゴリズム作成が必要になるのは、よほど特殊な要件の場合のみです。しかしそんなときももちろん、弊社にお声をおかけください。組版を熟知したシステムエンジニアが、さまざまな開発実績をもとに、最適の方式をご提案申し上げます。

組んだら終わり?

組んだら終わりの時代ではもうありません。後にはWeb版・海外版・流用新版・改版・次期版等々、さまざまな需要が控えています。むしろ組版の時点から、それらへの半自動的な流用を念頭においたデータ作りをすることは、迅速に展開する業界では必須事項ととらえられるようになりました。 それどころか、CMS等でタイムリーな改訂が簡単になったWeb版が先にありきで、それを原稿として紙の定期版は後から、という流れさえも見えてきています。Webは自動的にレイアウトされているのに、それを紙へは手動で組版をおこないますとは、ちょっと言えない雰囲気です。 そうしたハイブリッドなワンソース・マルチユースな流れを、肌で感じてはいるけれど、技術動向が広範でいまひとつつかみきれず—— ?

弊社にお声をおかけください。最適の方式を提案申し上げます。

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InDesign

  • InDesignの汎用プラグインをひろく販売しています。
  • InDesignを活用した自動組版システムを開発します。
  • 編集作業を効率化するInDesign用プラグイン/スクリプトを製作します。
  • XML文書にも対応しています。

汎用プラグイン

弊社では、どなたでも購入いただけるInDesign用汎用プラグインをダウンロード販売しております。詳しくは→ダウンロード

InDesignを利用した自動組版/ネットトップパブリッシング

InDesignは表セルのXML組版にも対応しているので、サードパーティ製の高価なソリューションを利用しなくても、さまざまなXML組版が可能です。これにより弊社でも、InDesignを利用した自動組版/データベースパブリッシングをいくつか受注しています。

InDesignによるXML組版は、InDesignそのものの特性を反映して、FrameMaker等にくらべてレイアウトの自由度が高いことと、組版の品質が高いことが特徴です。したがって、FrameMakerがマニュアル類の組版に向いているのに対して、InDesignはカタログやチラシ類のデータベースパブリッシングに非常に向いています。また、雑誌の誌面づくりにも自動組版を応用することができます。

システム開発

  • 大量文書の編集/組版ワークフローに関するコンサルテーションとシステム開発
  • 自動組版/ネットトップパブリッシングシステムの開発
  • 編集作業効率化用プラグイン/スクリプトの製作

XML対応

  • 文書のXML化に関するコンサルテーションと開発
  • XML文書の編集/組版環境の開発
  • InDesignに適したXML構造への変換プログラムの開発

弊社開発のInDesign活用ソリューションの実例

  • 通販カタログXML自動組版・ラウンドトリップ
    データベース内の最新情報→XMLに変換→InDesignへ流し込んで組版→…→校了データをXMLに書き出し→データベースへ書き戻し、半年に一度の更新が非常に効率的になりました。
  • QuarkXPressからの変換
    約1,000頁の表組データをQuarkXPressから変換しました。(半分自動・半分手作業)
  • 通販カタログの価格差し替え
    新価格一覧(Excel)を支給され、1,000頁のカタログの各該当箇所に自動的に書き込みました。
  • 自動組版調整
    新価格一覧(Excel)を支給され、1,000頁のカタログの各該当箇所に自動的に書き込みました。

弊社製作のInDesign小技スクリプト
(Mac・Windowsとも対応)

  • 表列幅・長体自動調整スクリプト
    表のセルの中身の量などに応じて、列幅を自動調整し、きつければ収まるよう長体をかけます。
  • キャラクタや位置に応じて自動ツメ・自動文字書式適用スクリプト
  • オーバーフローチェックスクリプト
    セルやテキストフレームにテキスト・アンカー付フレームが収まっているか調べます。
  • XML誤りチェックスクリプト
    あらかじめ定められたクライテリアに従い、XMLのタグ誤りや属性の抜け・不整合を検出して警告一覧ログを作成します。
  • CIDキャラクタ置換スクリプト
    CIDコードでしか指定できないキャラクタ(21以上の丸数字・カッコ数字・異体字等)への置換をおこないます。
  • 一括PDF化スクリプト
    指定したフォルダ内のすべてのInDesignファイルをPDF化します。
  • 一括XML流し込みスクリプト
    指定したフォルダ内のすべてのXML文書を、各々対応するInDesignテンプレートに流し込みます。
  • 一括XML化スクリプト
    指定したフォルダ内のすべてのInDesignファイルをXML化します。
  • 一括XML属性設定スクリプト
    あらかじめ定められた規則に従い、指定フォルダ内のすべてのInDesignファイルのXML要素に、各々対応する属性値を設定します。
  • XML以外全部削除スクリプト
    XMLタグがついていないフレームを全部削除します。
  • フレーム拡張・ずらしスクリプト
    フレームの中身に応じてフレームを広げたり縮めたりしたうえで、隣接するフレーム間の距離を保つよう位置をずらします。
  • 一括表罫線・塗り設定スクリプト
  • ノンブルをXML属性に設定するスクリプト
  • 特殊記号をsymbol要素にするスクリプト
  • 自動アイコン挿入スクリプト
    アイコンが必要な場所に、各々対応するアイコンを自動的に挿入します。
  • PHP等から実行できるスクリプト
  • 自動斜線スクリプト
    特定の意味をもった文字列の上に斜線(取り消し)を引きます。
  • 空きセル連結スクリプト
    中身が収まりきらないセルの隣に空のセルがあったら連結します。
  • タブ区切りを表組に変換するスクリプト
    QuarkXPress等から移行したタブ区切りによる表データを、形をくずさずにInDesignの表組機能に作りかえます。
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FrameMaker

  • FrameMakerを活用した自動組版システムを開発します。
  • 編集作業を効率化するFrameMaker用プラグインを製作します。
  • XML/SGML文書(構造化文書)にも対応しています。

システム開発

自動組版システムや編集作業自動化プラグイン・スクリプトも開発します。

  • 大量文書の編集/組版ワークフローに関するコンサルテーションとシステム開発
  • 自動組版/ネットトップパブリッシングシステムの開発
  • 編集作業効率化用プラグインの製作

XML/SGML対応

  • 文書のXML化/SGML化(構造化)に関するコンサルテーションと開発
  • XML/SGML文書の編集/組版環境の開発
  • XML/SGML文書の特殊read/write変換を実現するプラグイン/XSLTの開発

FrameMakerの特徴

デスクトップパブリッシング(DTP)業界の雄であるアドビシステムズ社のAdobe FrameMakerは、取扱説明書/作業指示書/仕様書/学会誌などといった大量定型文書の編集と組版を、レイアウトの一貫性を保ちつつ効率的におこなうためのソフトウェアです。

FrameMakerでは、文書のさまざまな決まりごとを適切に定義しておくことにより、半自動的に文書を編集/更新することが可能です。そのため、印刷直前の最新情報も反映させることができます。具体的には、章/節/項番号、図/表番号、ページ参照、目次、索引、ヘッダ・フッタ、図表の割付などが、すべて文書ごとに定めた規則に従って自動的におこなわれます。

同様の自動機能を持つソフトウェアとしてはTeXが挙げられますが、タグを書いて組版指示をおこなわなければならないTeXと違ってFrameMakerはWYSIWYGです。すなわち、DTPソフトやワープロソフトと同様のグラフィカル的なリアルタイム操作によって、文書を能率的かつ誤りなく作成することができます。

またFrameMakerでは、XML/SGML文書にレイアウトを施して編集/組版することができるのが大きな特徴です。こうした構造化FrameMaker文書は、米国防総省をはじめとする世界のさまざまな機関や企業において標準文書形式に指定され、大量の文書が保管/やりとりされています。

FrameMakerに対する弊社のとりくみ

弊社ではFrameMaker 3の時代から、メーカー様のマニュアルや整備仕様、学会論文誌などさまざまな大量文書を、Macintosh/WindowsのFrameMaker/FrameMaker+SGMLで編集/組版してきました。

必要に応じて、編集作業を効率化するプラグインや、自動組版システムなどを開発することにより、大量文書の正確で迅速な作成/更新を実現してきました。

また、大量文書を効率的かつ正確に編集/組版するために、自動組版システムなどを含むワークフローの構築に関するコンサルテーションをおこない、さまざまな開発実績を重ねてきています。

これに関連して、構造化されていない既存のMicrosoft Word・QuarkXPress・PageMaker・InDesignなどのさまざまな文書の構造とレイアウトを分析して、FrameMakerの構造化アプリケーション(DTD・EDD・テンプレート・読み書きルール・プラグイン等)を開発し、レイアウトと編集環境をかねそなえたXML化/SGML化を実現させています。

FrameMakerによる多言語展開

企業活動のグローバル化が進む中、各言語のマニュアル類の作成は日本国内に一元化することにより、内容の統一性と更新の柔軟性を実現する動きが主流となっています。弊社でも長年、日本語・英語をはじめとして、欧州諸語/中国語等、さまざまな言語への展開をおこなってきました。

FrameMakerでは、それぞれの言語用のテンプレートを適切に作成することにより、各言語版への流用作業を効率的におこなうことができます。

また、文書の翻訳支援に広く活用されているソフトウェアTRADOSは、FrameMaker文書に密着した翻訳作業が可能であることが特色です。弊社では、TRADOSにより翻訳される文書のFrameMaker組版にも対応しています。

FrameMakerを利用した自動組版/
データベースパブリッシング

文書の編集と組版に最適なワークフローは、それぞれの文書によって大きく異なるため、万能のソリューションというものは存在しないのが実情です。

ページ数の多い文書や、データベースに格納されている最新情報を組版したい場合には、それを効率的に組版/編集するためのシステムを構築する必要があります。情報の更新速度がますます速くなるほど、その効率性は何よりも重要なファクターとして効果をもつことになります。

弊社では、充分なコンサルテーションをおこなわせていただいたうえで、さまざまな開発実績の経験と、最新技術に関するたゆみない研究とから、お客様の文書にもっとも適したワークフローをご提案申し上げています。そのワークフローの中における組版エンジン・編集インタフェイスとしては、とりわけFrameMakerが、多くの場合において高い効果をあげています。

弊社開発のFrameMaker活用ソリューションの実例

弊社が開発した、そうしたソリューションの実例を以下にいくつかご紹介いたします。

  • ロケット 射場整備手順書閲覧システム開発
    RDBMS内の最新情報→ブラウザで選択したキーによりSQLにて抽出→CGIで統合してSGML化→FrameMakerで自動組版→PDFへ自動変換→ダウンロード
  • 飛行機 整備マニュアルSGML化開発
    SGML→FrameMakerで自動組版→SGMLへラウンドトリップ
  • XMLコンテキストに応じた自動組版開発
    タグ構造や属性値に応じ、該当箇所に改訂バー・改訂記号や三点リーダを印字
  • 銀行 EDI→XMLトランスレータ開発
    各種既存EDI形式データ→XML(逆変換も)をおこなうコンポーネント
  • 日本化学会 欧文論文誌SGML化開発
    Word→FrameMaker変換による組版効率化
  • 労働基準署 裁決書SGML化開発
  • 航空 タリフ(運賃表)組版自動化開発
  • 教会 年鑑組版自動化開発
  • 機械 マニュアル組版自動化開発

弊社製作のFrameMaker小技プラグイン
(Mac・Windowsとも対応)

  • 長体自動調整プラグイン
    表のセルに中身が収まるよう長体をかけます。
  • 自動XML流し込み・PDF化プラグイン
    所与のフォルダ内のXML文書を自動的に流し込み、PDF化します。
  • ランニングフッタ生成プラグイン
    FrameMakerの標準機能でも対応できない複雑な規則のランニングフッタを本文から生成します。
  • 言語版差し替えプラグイン
    既存のFrameMaker文書に対する翻訳版テキストを、アンカー・相互参照・変数を温存して差し替えできます。
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PDF/Acrobat

  • 動きのあるPDF文書を実現するスクリプトを開発します。
  • Acrobat用各種プラグインを開発します。

動きのあるPDF文書

PDF文書の中にスクリプトを組み込んでおくと、ユーザーの操作に応じて、フォーム内容などをリアルタイムに自動生成することができます。

弊社でもこうしたスクリプトの開発をおこなっています。たとえば、正答表示機能・採点機能つきのPDF模擬試験の作成などが弊社の開発実績例です。

Acrobatプラグインの開発

弊社では、お客様のワークフロー上の必要に応じて、Acrobat用プラグインを作成しています。これにより、Acrobat上でPDF文書に自動的に変更を加えたり、外部のプログラムからAcrobatを操作したりすることができます。

たとえば、ブラウザの文書生成画面でチェックボックスをオンにすると、生成された文書をAcrobatが自動的に印刷するような応用などが弊社の開発実績例です。


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